8月15日に比べて、12月8日は影が薄いな~
と、思いません?

 

こどもの頃、別に真剣に考えていたわけではありませんが、「戦争が終わった日」には毎年大騒ぎするくせに、なんで「戦争を始めた日」にはイベントとかないんだろう、ということが、なんとなく引っかかっていました。

 

日本人は今でも、第二次大戦以前の行為に責任がある」、「日本人は反省すべき」という一部の方々の主張には、与することはできません。少なくとも「私」は、責任を負わなければならないようなことは、一切行っていない。それを「反省しろ」と言われても、どう考えても筋違いですよね。たしかに、日本は「国家」として責任を負い、それを反省しなければならないけれど――そして実際に責任を負い、反省も繰り返してきたけれど――、それは戦犯などを除き、責任や反省は、「人」、とくに戦争に全く関わっていない「人」に課されるものでは断じてあり得ない

 

けども、日本人にはおそらく、戦争において、日本や日本人が何をしてきたかについて知ろうとするという義務はあるような気がします。もちろん歴史は多分に主観が込められるものだし、「他国から押し付けられた事実」をそのまま受け入れる必要もないけど、過去に何が起き(たらしく)、日本や他の国は何を事実と(しようと)しているかは、少しは、かじっておくべきなのではないか。そしてそれは、中国や韓国などのためではなく、日本の将来のために必要なことだと思います。

 

1941年12月8日、日本は、真珠湾とマレー半島を攻撃しました。そこに至るまでに、何があったのか。日本はどこで何を間違ったのか。なぜ開戦の決定を下したのか。そこから、日本が二度と無駄な――という言葉が強すぎれば大義に欠ける――戦争をしないための教訓が引き出されるのではないか。戦争の成否は、開戦時にほぼ決まっている――ベトナム戦争も、湾岸戦争も、イラク戦争も多分そうだった――とすれば、戦争を開始した12月8日は、日本の今後を考える上でも大事な日だし、たまにはそうしたことを考えていい日だと思うし、それにしては、やっぱり今年も、扱いが軽すぎるような気がします。

 

ということで、「こどもの頃の自分」に、答えてみました。