HiroT-Blueは今、ミサイル防衛に苦しめられています。今日までに、ミサイル防衛に関する原稿の下書き(かなり粗いものですが…)を書いてしまわないといけないからです。執筆の間にネットを見ていたら、そのミサイル防衛に関するニュースが…。ということで、メモ代わりにブログに書き込みます。



日本が米国と共同研究を進めてきた、イージス間に搭載される海洋配備型ミッドコース迎撃ミサイル(SMD)。今年5月の段階ですでに方針は示されていましたが、そのとおり、来年度より共同開発へと移行することが正式に決まりました。朝日新聞によれば、「15日の安全保障会議で協議した上で、24日に閣議決定する予定の06年度予算案に関連予算を盛り込む」予定で、24日には新たな官房長官談話が出される見通しです(「米とのMD共同開発、政府が方針決定」朝日新聞)http://www.asahi.com/politics/update/1215/001.html

 

ちなみに、日本の来年度の防衛予算(要求)は4兆8800億円で、研究開発費は300億円。ミサイル防衛の開発には、38億円が計上されています(その後、減額されているかもしれませんが)。

 

その共同開発、読売新聞(「ミサイル防衛共同開発費、日本は10―12億ドル負担」[http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20051215i101.htm?from=main1 ])によると、日米間で、「日本側の分担金を9年間で10億ドル(1070億円=予算上のレート)~12億ドル(1284億円)とすることで合意した」とのこと。開発総額の見積もりは30億ドル。担当分野は、

  日本側:〈1〉大気との摩擦熱からミサイル先端部のセンサーなどを保護する「ノーズコーン」

       〈2〉飛翔(ひしょう)速度を高速化させるための「第2段ロケットモーター」

  米側: 〈1〉標的に直撃して破壊する「キネティック弾頭」

       〈2〉赤外線を探知して標的の識別・追尾を行う「赤外線シーカ」

だそうです。

 

さらに今回の目玉は、日本も、「開発の途中段階でも新たな技術を取り入れ、改良を繰り返して能力を向上させていく」という「スパイラル・アプローチ」を採用するということ。今日は時間がないので、この点については後日改めて、考えてみたいと思いますが、今後の日本の開発や調達のシステムに、大きな変容をもたらすきっかけになるかもしれません。

 

……なんてことを書いている間に、時間切れ。あと1本、お茶濁しのためのペーパーをでっち上げなければ…(ブログなんか書いている暇があれば仕事しろ、という突っ込みは、なしの方向で)。